いぼ痔(内、外痔核)、きれ痔(裂肛)、あな痔(痔ろう)などの診断・治療

当院では、いぼ痔を注射で治す内痔核注射療法(ALTA療法)を行っております。今までは、内痔核の治療方法は、手術が一般的に行われてきました。しかし手術後の痛みがひどく、それが知れ渡り、治療を受けない原因にもなっていました。しかし、この方法では、術後の痛みはほとんどありません。もちろん入院も必要なく、すぐに普通の生活に戻ることができます。治療成績も、手術に負けないほどになってきております。当院でも多くの方がこの治療を受けられて治癒へと向かわれています。ただすべての痔核に行えるわけではありません。一度ご相談下さい。

おしりの病気について

肛門は非常にデリケートな部分で、一旦病気になってしまうとかなりのストレスになります。場所が場所だけに、思い悩んでなかなか病院に来られない方も多いと思われます。当院の院長は、肛門疾患治療で著名な大阪市北区の大阪中央病院 外科特別顧問 齋藤 徹先生)と連携をとり、的確な診断を目指しております。すべて保険診療ですので、ご安心下さい。お話だけでも結構ですので、お悩みの方は是非ご来院下さい。院長以外スタッフはすべて女性ですので、リラックスして頂けると思います。

 

<痔って?>

 

①  痔核(じかく:いぼ痔)

痔核(いぼ痔)は、肛門にいぼ状の腫れができた状態のことで、痔の中でも最も多いタイプです。肛門の内側にできる内痔核と外側にできる外痔核の2種類があります。

内痔核は、排便時のいきみ、便秘や下痢などで、肛門のクッション部分に負担がかかることによって起こります。外痔核は、長時間同じ姿勢で座っていたり、冷え、飲酒、妊娠などが誘因となり、血の固まり(血栓)ができたものです。また、肛門部の血液の流れが悪くなり、うっ血して腫れることでも症状が悪化します。

通常は排便時に出血することはあっても、痛みは感じません。程度により、痔核が肛門の外に飛び出ることがあります。別表のⅢ、Ⅳ度になりますと、外用薬(坐薬、注入軟膏)や手術を含めた治療が必要になります。
※なかには痛みを伴う内痔核もあります。

痛みを感じます。肛門から何か出てきているとか、触れるといった感覚にもなります。悪化すると血栓ができて激しく痛みます。

②裂肛(れっこう:きれ痔)

裂肛(きれ痔)とは、肛門の粘膜が切れた状態のことです。急に切れて数日で治る急性裂肛と長い間切れた状態が続き、深い潰瘍(かいよう)の状態になる慢性裂肛の2種類があります。


排便時に強い痛みと出血があります。通常、出血はトイレットペーパーに付く程度で、多くはありません。便が硬いと、痛みも強くなります。

排便時に強い痛みと出血があります。通常、出血はトイレットペーパーに付く程度で、多くはありません。便が硬いと、痛みも強くなります。

③痔ろう(じろう:あな痔)

痔ろうは、細菌の感染によって肛門内が化膿(かのう)し、肛門の内と外がトンネルでつながったものです。

肛門周囲に膿(うみ)がたまった状態を肛門周囲膿瘍(のうよう)といいます。膿は出口を求めて進んでいき、膿が外に出てトンネルができた状態になると、痔ろうとなります。
肛門周囲膿瘍の段階では、化膿によるズキズキした痛み、38~39℃の高熱が出ることがあります。痔ろうになると鈍い痛みや重だるい感覚となります。
たまった膿が出ると症状は楽になりますが、膿のトンネルができているので、その後も膿が出ることがあります。

下痢などによって、歯状線横にある肛門陰窩(いんか)と呼ばれる小さなくぼみに便が入り、便中の大腸菌などの細菌の感染によって化膿することで起こります。普段は、ここに便が入り込むことはないのですが、下痢をしていると入りやすくなります。